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64(ロクヨン)/横山秀夫
評価:
横山 秀夫
文藝春秋
¥ 1,995
(2012-10-26)

 text by uematsu

横山秀夫は警察小説を書く人、というイメージを持っていた。警察官が主人公となる短編集から入ったことが大きいのかもしれない。その後、映画にもなった「半落ち」「クライマーズ・ハイ」などの作品は警察小説とは言えないけれど、それでも印象は変わらなかった。
もっと大規模な警察物を書けばいいのに、と思っていたところ、横山秀夫の新刊が出なくなった。ときおり、書店で「横山秀夫」の棚をのぞいていたりもしたのだが、次第に見忘れるようになった。そんな時、突如表れたのが(と言っても、単に僕が知らなかっただけなんだけれど)『67(ロクヨン)』だ。
久しぶりに「おお!新刊が出た!」とワクワクしながら購入し、「おお!面白い!」と言いながら読み続け、「わあ、こんな時間だ!」と悲鳴を上げながら寝不足になって読み終えた。いや、面白い。良くできている。この人の小説の面白さは、エンターテインメントとしての骨組みがしっかりとしている、ということと元新聞記者らしく文章が明瞭であるということだろう。さらに、少し古くさいほどの人間らしいごつごつした人物が複数登場してぶつかり合う。
64とは昭和64年のこと。たった、7日間しかなかった昭和64年に起こった未解決の誘拐殺人事件が平成の現代に、突如浮上してくる。「64」と呼ばれる誘拐事件の周辺がなぜこの時期にザワザワと探られているのか。主人公で警務の広報官・三上は知らず知らず警察官僚の権力抗争の中に巻き込まれていく。
のだけれど、ここに被害者の父親との確執や、刑事と警務の確執、さらに広報と新聞記者たちの丁々発止のやりとりがたまらなく面白い。
これ、映画化の話は出てないのかなあ。かなり面白くなる要素がいっぱいあるんだけどなあ。アクションが生きる場面もあるし、心理戦が観られる場面もあるし。いやあ、映画化して欲しい。

| 小説 | 10:32 | comments(0) | - | pookmark |
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