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三十光年の星たち/宮本輝
text by uematsu

昔の宮本輝はおもしろかった。という書評をよく目にするが、個人的にはいまの宮本輝も本当におもしろい。阪神大震災の後、日本の政治にすっかり絶望してからの宮本作品は、どこか「いいたいこと」が先行してしまっていた感じはあるけれど、時代と共に歩こうとする姿勢に、僕は一作ごとに感動し続けている。
この新作、「三十光年の星たち」も昨今の宮本輝作品の系譜にピタリと収まるもので、ここへきて、「いいたいこと」が「伝えたいこと」に変わり、そのための人物設定などにぴたりと収まった感じ。読むたびに、驚くような手品を見せてくれるような作家じゃないけれど、読むたびに、読んで良かったな、と思える作家。それが僕にとっての宮本輝かもしれない。

| 小説 | 09:17 | comments(0) | - | pookmark |
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