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音楽堂/矢野顕子
評価:
吉野金次
ヤマハミュージックコミュニケーションズ
¥ 2,772
(2010-02-10)

矢野顕子という人は、聴いている側に、「ああ、この人と同時代に生きていて良かった」と思わせる人だと思う。素晴らしいピアニストであり、素晴らしいボーカリストであり、なによりも素晴らしいソングライターである。さらに素晴らしいのは、彼女が彼女自身をジャッジすることができる客観性を持ち合わせていることだと思う。
僕が矢野顕子というアーティストの音楽に初めてふれたのは中学生の時だけれど、あれから彼女は節目節目に素晴らしいアルバムを聴かせてくれている。特に大きな転機になったのは、『スーパーフォークソング』ではないかと思う。ピアノの弾き語りだけで、アルバムをつくる。それは、自分に厳しい矢野顕子だからこそ、すぐに手を付けることができなかったことだったろうし、同時に「今ならできる」という客観的なジャッジができたからこそ踏み切れたアルバムだったと思う。糸井重里作詞のタイトル曲は、まさに矢野顕子でなければなし得なかった傑作だ。
そんな『スーパーフォークソング』のレコーディングを担当した吉野金次と矢野顕子との関係にスポットを当てたドキュメンタリーを先日テレビで見た。この『音楽堂』というアルバムもこの二人がいたからこそ生まれたアルバムだ。
吉野金次はレコーディングエンジニアだが、譜面を読むことができ、楽器を選ぶことができ、さらにアーティストの気持ちをしっかりくみ取ることのできる人だ。だからこそ、矢野顕子が全幅の信頼を置くことができるのだ。そんな吉野金次が倒れた。「そろそろ弾き語りのアルバムをつくりたい」と思った矢野顕子が連絡をして初めてその事実を知ったという。それから3年。吉野の復帰をまって、このアルバムは完成した。テレビで見る限り、言葉に多少の不自由が残り、車いすに座ってはいるが、音を聞き分ける耳は確かだ。
神奈川の音楽堂というホールで録音されたすべて一発取りの弾き語りアルバム『音楽堂』をぜひ多くの人に聞いてほしいなあ、と思う。
| 音楽 | 08:58 | comments(0) | - | pookmark |
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