2012.01.25 Wednesday
モールス/マット・リーヴス監督
ギンレイホール
クロエ・グレース・モレッツはあの痛快アクションの佳作『キック・アス』で活躍した女の子。快活なアクション映画から一変して静謐なスリラーで主演を果たしている。というか、これがスリラーかどうかは議論の分かれるところ。映画の宣伝としてはずっとスリラーという言葉が使われているが、正確にはホラー映画ではないかと思われます。惹句通り「最も切なくて、最も恐ろしい、イノセントスリラー」という言葉を信じてみてしまうと、えっ!と声をあげてしまいそう。というか、声をあげてしまいました。
なんとなく、予告編などから想像していたのは、たがいに自閉症気味な少年と少女が、町で起こる猟奇殺人の犯人を知ってしまうのだけれど、声にすることができず、モール信号でやりとりしながら、生き延びていく。という話を想像していたのでした。甘かった。申し訳ない。でも、ストーリーの先が読めない、という点では本当に読めなかったので、思うつぼ、というところかもしれません。
さてさて、ストーリーをネタバレさせるのは、ちょっとあれなのですが、見ている最中は「ええ!そういうことなの!」と思ったのですが、意外に今となって「結構、面白かった。いやいや、良く出来ていたよね」と思い始めました。特に主演のクロエ・グレース・モレッツとコディ・スミット=マクフィーは本当にうまかった。この二人を眺めているだけでも、十分価値あり。冬の雪に閉ざされた空間や、自分をいじめる対象が迫ってくるときの、嫌な感じがしっかり迫ってくるのが、息苦しくて良かったな、と。そして、ラストシーンも意外に切なさを感じさせてくれるのでした。










